【入門書】事業承継に関するおすすめ本を10冊ご紹介

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今回は、事業承継を学ぶ上で初学者におすすめな本10冊とそれらの要所をご紹介してきたいと思います。

 

書籍を上手く使えば事業承継に関する知識は、10時間もあれば簡単に身につけることができます。

とはいえ、最新の法制度や税制度、事業承継に関する全体観を知るためには、書籍ではなくその道の専門家から実際に話を聞く方が理解が圧倒的に早いです。

 

そのため、事業承継や会社売却をお考えの方は、ぜひ会社即売.comへご相談ください。今すぐに会社を売りたいという方以外のご相談も大歓迎です。

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事業承継のおすすめ本を10冊ご紹介

『うさ子と学ぶ事業承継の基本』

事業承継の基本を学ぶ上で、この本がかなりわかりやすく内容がきちんと整理されています。

事業承継をの3つの代表的な方法「親族への承継」「従業員への承継」「M&A」といった基本的な内容から詳しく丁寧にまととまっています。

 

その他にも
・そもそも会社はいくらで売れるのか
・税金を抑えて株式を移転する方法はあるのか
・親族へ承継するときの注意点
・M&Aによる承継の注意点

など、事業承継に関する重要なことまで分かりやすくまとまっています。

 

また、この本は基本的にQ&A形式で話が進んでいくので、事業承継に関する辞書のような使い方も可能です。

※『うさ子と学ぶ事業承継の基本』は2011年初版なので、平成30年度より改正された事業承継税制の特例措置のような詳しい内容を知りたい場合には注意が必要です。

 

『事業承継のツボとコツがゼッタイにわかる本』

こちらも『うさ子と学ぶ事業承継の基本』同様、Q&A形式で事業承継のポイントについて説明をしているのでとても分かりやすいです。

とはいえこの本は、
・事業承継計画の作り方
・事業承継を見据えたBSの見える化
・事業承継を見据えたPLの見える化
・遺留分に関する民法の特例

といったように、やや実務的で高度な内容が多いため、まずは『うさ子と学ぶ事業承継の基本』で基礎的な知識を押さえてから、この本を読むのが良いと思います。

 

『会社は、廃業せずに売りなさい』

この本は、オンライン上で会社を売買できるM&Aプラットフォーム「TRANBI」を創設された高橋聡さんが著者です。

著者の特性上、この本の内容は事業承継に関する知識を網羅したものというよりも、会社売却の仕組みやその現状に特化した内容が殆どです。

ですが、第1章には事業承継に関する一般的な内容も分かりやすく纏まっています。

全体的に噛み砕いた分かりやすい日本語で説明をしているので、まだ会社売却をすると決めていない方にもおすすめできる本です。

 

『たった1年で会社をわが子に引き継ぐ方法』

『たった1年で会社をわが子に引き継ぐ方法』という本のタイトルからは事業承継のためのノウハウ本といった印象を受けますが、事業承継をする上で後継者や残りの従業員に対してどのような教育をしていけば良いかといった内容の本になります。

そのため、法律や会計、税務に関する具体的な手引きを知りたい方よりは、事業承継をする上で後継者に対してどのような指導をしていけば良いか分からないというお悩みをお持ちの方におすすめの本になります。

また、最後の第9章には実際に形だけの事業承継を行い失敗してしまった会社の例がケーススタディとして紹介されており、この事例集が非常に参考になるので、この本はまずは第9章から読まれることをおすすめします。

 

『親父いつ社長やめるの?』

この本の著者は、税理士法人アクセスの代表である鈴木浩文さんです。

2020年に団塊世代の大量廃業時代がやってくるということや、実際に事業承継に成功した金型製造会社の例といった、事業承継に関する一般的な内容もこの本には書かれていますが、なんといってもおすすめなのが第2章の「事業承継税制の特例措置」に関する部分です。

事業承継税制の特例措置とは、2018年から2027年までの10年間、事業承継における税金を軽減することのできる政府による特別措置です。

事業承継をお考えの経営者の方ならば、一度はこの事業承継税制について調べたことあるかもしれませんが、政府のホームページは非常に難解で理解するのが大変です。

 

この著者である鈴木浩文さんは税理士ということもあり、この本ではこの複雑な「事業承継税制の特別措置」について分かりやすく解説されています。

事業承継税制の特別措置について分かりやすく知りたいという方にこの本はおすすめです。

 

『社長の幸せな辞め方』

この本では、社長退任における様々な選択肢が網羅的に紹介されています。

まず、最初の6~7ページに「社長の幸せな辞め方・チャート図」というフローチャートが紹介されており、目的や優先するポイントに応じて必要な選択肢や、そのポイントについて整理されています。

例:

  • 会社を承継する人 > 第1章
  • 会社のキャッシュアウトが見込まれる > 第7章
  • 会社を廃業をするの > 第8章

 

そして、第2章では

・遊戯器具製造販業D社の第三者承継
・医療ガス販売業E社の事業承継と息子への幹部抜擢
・自動車販売業S社の息子への事業承継
・飲食業M社の息子への事業承継と社員からのストライキ
・タクシー業T社の息子への事業承継と経営改革
といった

5つの実例を通して事業承継の注意点やポイントについて学べるので、とても読み応えがあり、ご自身の状況と近い実例から事業承継の注意点について学ぶことができます。

 

全体的にボリュームがあり社長退任に関する知識が網羅的に掲載されているので、会社売却に限らず、あらゆる可能性について検討したい人におすすめできます。

 

『失敗しない廃業・事業承継のしかた辞典』

『失敗しない廃業・事業承継のしかた辞典』では、廃業や事業承継に関する情報がイラストや図解を用いてとても分かりやすく説明されています。

例えば、会社を承継させるか廃業するかという判断においては、「事業継続性」が一つの判断基準になりますが、この事業継続性を客観的に判断することは非常に困難です。

 

この本ではご自身の事業継続性をAからDの4段階で判断するための表が掲載されており、図やイラストを用いて分かりやすく紹介されているので、初めて事業承継の本を読むという方にはとてもおすすめの一冊です。

他の書籍ではあまり触れられていない、廃業に関する情報もきちんと掲載されている点もおすすめポイントの一つです。

 

『自分の会社を廃業する手続きのすべて』

『自分の会社を廃業する手続きのすべて』はタイトルの通り事業承継よりも廃業にに特化した本です。

もちろん、先ほど紹介した『失敗しない廃業・事業承継のしかた辞典』などにも廃業に関する情報は掲載されていますが、この本では、実際に廃業した会社の事例を損益計算書や貸借対照表を用いて、より実務に沿って解説されています。

廃業を真剣に検討されている方にはこちらの本の方がおすすめです。

 

『「後継者」という生き方』

この本の著者である牟田太陽さんは、実際にご自身が日本経営合理化協会の後継者であったという立場から

・前社長の経営手法を踏襲する重要性
・古参社員との関係の作り方
・社内にいる兄弟との関係の作り方

といった内容について詳しく書かれています。

実務よりも、全体的に後継者に必要なメンタルに関する内容を扱っているので、読者を選ぶ本ではあります。

 

『武田家滅亡に学ぶ事業承継』

この本では武田家滅亡という歴史上の事実から、現代の企業経営や事業承継に関する問題を解説しています。

そのため、入門書で事業承継の基礎を押さえた後、歴史好きの人が事業承継に関するより深く理解したい場合、とても優れた書籍でしょう。

 

教科書上では武田家滅亡の直接的な原因は織田信長との長篠合戦とされていますが、それは本質的な原因ではなく、実は武田家は長篠合戦の前から内部崩壊を起こしていました。

そして、その内部崩壊は武田信玄が四男の武田勝頼を後継者として選んだことが原因です。武田勝頼は勇猛果敢な武士として評価が高かったのですが、彼は大将としての資質を有しておらず、後継者には不向きだったようです。

この歴史的な事実から、「良い社員が良い経営者になれるとは限らない」という、事業承継上の問題について考察しています。

 

おわりに

今回は、事業承継の知識をつける上でのおすすめ入門書を10冊ご紹介しました。

書籍では様々な一般論や、参考になる事例を通じて事業承継についての理解を深めることができます。

 

ですが、会社経営は千差万別であり、どんなに似ているケースでも、まったく同じ状況にはなり得ません。

 

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