・長い間地元でスーパーマーケットを営んでいたが、後継者が見つからないため廃業したい
・最近、売上が落ちてきたため経営しているスーパーマーケットの廃業を検討している

 

このような理由でスーパーマーケットの廃業を検討されている方に向けて、今回はスーパーマーケットを廃業するまでの具体的な手続きとその時の注意点をご紹介していきたいと思います。

 

とはいえ、スーパーマーケットを廃業するためには、従業員の解雇や店舗物件の解約等様々な手続きが必要です。

 

そのため、スーパーマーケットの廃業を検討されている方は、一度スーパーマーケットを会社ごと売却することも視野に入れてみて下さい。

 

売却ならば廃業と違い、スーパーマーケットを簡単に手放すことができますし、何よりも金銭的なメリットが大きいです。

 

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スーパーマーケットの廃業数の推移

 

 

このグラフは、帝国データバンク「スーパーマーケット経営業者の倒産動向調査」をもとに作成したグラフです。

 

このグラフは日本国内において廃業したスーパーマーケットの件数を表しています。

 

年間数十件ものスーパーマーケットが廃業していることが読み取れると思います。

 

これには

・大手スーパーマーケットやコンビニエンスストアの地方への進出
・ネットショップの台頭
・人口の減少

という3つの原因があるかと思います。

 

現代では大手スーパーマーケットやコンビニエンスストアが地方に出店をするようになり、日本中どこへ行ってもそれらを見かけるようになりました。

 

流通面や価格面で、彼らは強い力を持っているため、地域スーパーマーケットは苦戦を強いられています。

 

それに加え、生鮮食品ですら、インターネットで買えるようになり、逆風はさらに強くなっています。

 

また、地方における人口の減少もそれに拍車をかけてしまっています。

 

このように地域のスーパーマーケットは厳しい戦いの末に、廃業してしまっているわけです。

 

それでは、次は具体的にスーパーマーケットを廃業するまでの手順をご説明していきますね。

 

なお、ここではスーパーマーケットの廃業に関する法的書類の厳密な書き方ではなく、廃業に至るまでの大まかな流れをご紹介したいと思います。

 

 

スーパーマーケットを廃業するまでの具体的な3つの手続き

 

廃業手続きを取る前に、まずあなたが経営されているスーパーマーケットの資産と負債を計算してみて下さい。

 

売却して資産化できる備品などが資産で、未払いの買掛金や銀行からの借入が負債になります。

 

そして廃業手続きは

1.廃業スケジュールを綿密に立てる
2.資産と負債の整理
3.各種法的手続きを行う

といった3つのステップで進めていきましょう。

 

 

廃業スケジュールを綿密に立てる

 

スーパーマーケットの廃業には店舗の解約、従業員の解雇、備品の売却や廃棄、取引先への連絡など、やらなければいけないことが山ほどあります。

 

基本的に店舗の解約は3ヶ月前、従業員の解雇には1ヶ月前からその旨を伝える必要があります。

 

さらに、備品の売却には買い手が見つかるまでにどのくらいの時間がかかるか読めません。

 

そのため、廃業する最低1年前には綿密なスケジュールを立て、廃業に向けて丁寧に動き出していくことが大切です。

 

そして、今すぐにスーパーマーケットを手放したいという方には、廃業ではなく売却という手段がおすすめです。

 

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資産と負債の整理

 

廃業スケジュールを綿密に立てたら、次は資産と負債の整理を行います。

 

スーパーマーケットに特有の資産と負債は以下のようなものが上げられます。

 

・大型の備品

商品棚や冷蔵庫、レジ台など大型の備品が沢山あると思います。

劣化が激しくないものであれば、価値はあるはずです。同業者やリサイクルショップ等にに買い取ってもらうことをお勧めします。

 

・小型の備品

販促グッズやショッピングカート等の比較的小さな備品は、廃棄も視野に入れて売却先を探していくと良いでしょう。

 

・売れ残った商品

卸売業者に返品ができるものに関しては返品をし、そうでないものに関しては閉店セール等で在庫を絞っていきましょう。

 

 

各種法的手続きを行う

スーパーマーケットを廃業するためには、他の小売店と同様に各種廃業手続きをする必要があります。

 

これらの手続きを全てミスなくやらなければならないため、行政書士や司法書士といった専門家とともに進めていくことをオススメします。

 

 

スーパーマーケットの廃業には相当の手間がかかる

 

ここまで、簡単にスーパーマーケットの廃業までの具体的な流れをお伝えしてきましたが、かなりの手間がかかることがお分りいただけたでしょうか？

 

一般的に廃業手続きは創業手続きの数倍煩雑なのですが、中でもスーパーマーケットの廃業手続きは非常に複雑です。

 

そして、そのような廃業手続きが面倒に感じる方には、スーパーマーケットを店舗ごと売却してしまうという方法がおすすめです。

 

複雑な廃業手続きをするくらいであれば、売却してしまう方が断然良いです。

 

「そもそもスーパーマーケットって売却できるのだろうか」「うちのスーパーマーケットは赤字だから価値はないだろう」と思い込んでしまっている方も中には多いかもしれません。

 

しかし、スーパーマーケットは売却することができますし、赤字のスーパーマーケットでもきちんとした値段で売却することができます。

 

廃業に比べて売却は圧倒的に楽な上金銭的なメリットも大きいです。

 

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