今回の記事は、
会社を経営していた親が亡くなってしまったが会社にはどうやら借金があるようなので、なんとかして借金の相続を回避したい。
とお悩みの方に向けた記事です。
まず、親の会社がいくら借金を抱えていようとも、あなたが保証人や連帯保証人になっていない限り、その借金を背負い込む法的義務は一切ありません。
「相続放棄」という手段を取れば、会社の借金は財産と共に全て国が回収します。
そのため、今回の記事では相続放棄をする上での具体的な手順を解説していきたいと思います。
とはいえ、相続放棄をすれば全ての問題が解決する、という訳ではありませんよね。
親の会社を相続放棄してしまうと、土地をはじめとした会社が所有するプラスの財産の相続まで放棄してしまうことになります。
また、あなたが会社を相続放棄した場合、残された会社の経営はどうなるのでしょうか?従業員の方が今まで通り働くことはおそらく難しいですよね。
結論から言うと、相続放棄ではなく「会社売却」という手段を取れば全ての問題は解決します。
そのため、記事の後半では会社売却の概要やそのメリットについても解説していきたいと思います。
この記事の目次
親の会社を相続放棄するための2つの手順
相続放棄は家庭裁判所に必要書類を提出し受理されることではじめて完了します。
1家庭裁判所に届出を提出する
2家庭裁判所からの受理を受ける
といった手順で進めていきましょう。
また、相続が発生したと知ってから3ヶ月以上が経ってしまうと相続放棄は法律上難しくなるので、その場合は会社売却という手段を取りましょう。
(相続の承認又は放棄をすべき期間)
第九百十五条 相続人は、自己のために相続の開始があったことを知った時から三箇月以内に、相続について、単純若しくは限定の承認又は放棄をしなければならない。
引用元:民法第915条
1相続放棄に必要な書類を集め、家庭裁判所に届出を提出する
会社に限らず、親の遺産を相続放棄するためには
・相続放棄申込書
・被相続人の住民票除票又は戸籍附票
・被相続人の死亡の記載のある戸籍謄本
・あなたの戸籍謄本
・収入印紙(800円分)
・郵便切手
といった書類を揃えて家庭裁判所に提出する必要があります。
(被相続人とは、亡くなったあなたの親御さまのことです。)
また、これらの書類は亡くなったあなたの親御さまの住民票の届出がある場所を管轄している家庭裁判所に提出してください。
最寄りの家庭裁判所に提出すれば良いという訳ではないので、注意が必要です。
(管轄の裁判所はこちらのホームページでチェックできます)
また、これらの手続きは3万円ほどの費用を支払えば弁護士が代行してくれますので、そちらを活用するのも良いでしょう。
2家庭裁判所からの受理を受ける
これらの書類を家庭裁判所に提出してから10日が経つと、家庭裁判所側から相続放棄に関する照会書が送られてきます。また、それらの書類にはこちら側で回答を記入する欄があるため、必要事項を書類に記入し再度家庭裁判所側に書類を送りましょう。
そして、書類を再送してから10日後に家庭裁判所から相続放棄受理通知書という書類が送付されます。これで、相続放棄が正式に認められることになりました。
親の会社を相続放棄する際の隠れたデメリット
ここまで、親の会社を相続放棄するための具体的な手続きを紹介してきましたが、相続放棄には3ヶ月というタイムリミットもある上、書類上の手続きは複雑でとても面倒です。
また、親の会社を相続放棄すれば面倒な問題ごとが全て解決する訳ではありません。相続放棄には隠れたデメリットがあります。
まず、冒頭でも軽く触れましたが相続放棄をしてしまうと会社が所有しているプラスの財産も失ってしまうことになります。
親の会社が仮に700万円の借金を抱えたとしても、会社が所有している土地の査定額が1000万円だとしたら、結果的にプラスの資産は300万円ですよね。
借金700万円という数字だけをみて相続放棄の判断をしてしまうと、相続できるはずだった資産を失ってしまうことになります。
また、会社の抱えている資産と負債を合計した結果マイナスであれば相続放棄が正しい選択だ、という訳でもありません。
おそらく親の会社で働いている従業員の方は息子娘であるあなたが、後継者として会社の代表を引き継いでくれるものだと考えています。
もちろん、あなたに後継者を引き受ける法的義務は一切ありませんが、社長を失った会社は途端にパニックになるでしょう。
そして、そのような面倒な問題を全て解決する手段が「会社売却」という選択です。
相続放棄ではなく【会社売却】という選択がおすすめです
会社売却とは、私たち会社即売.comのような会社を買い取る会社に、親の会社を売ってしまって全ての経営をお任せ頂くという方法です。
相続放棄のデメリットは、
(1)親の会社が保有しているプラスの資産まで手放してしまう
(2)親の会社に残された従業員やその取引先に迷惑がかかってしまう
(3)法的手続きが複雑で面倒
という3点でした。
しかし、会社売却という手段を取れば、
(1)会社の規模にもよりますが数百~数千万円という額で会社を売却できる
(2)会社の経営は我々が引き継ぐため従業員の方や取引先に迷惑がかかることはない
(3)最短2週間という短期間で会社売却ができ、相続放棄のような面倒な事務手続きは不要
という3つのメリットを享受することができます。
親の会社の相続放棄を検討されている方は、ぜひ会社即売.comに無料相談をしてみて下さい。
メリットとデメリットを照らし合わせてみた結果やはり相続放棄という選択をされることになったとしても一向に構いませんので、ぜひ一度会社売却という手段もご検討してみて下さいね。
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